「あなた」の心の中で生き続けたい

感じたこと経験したことを「あなた」に知ってもらうためのブログ。

筋肉痛以外の痛みは危機感 día6 〜サンティアゴ巡礼の記録〜

こんにちは


ただいま18時23分アルベルゲのベッドの上。
ここ2日のアルベルゲは5€6€ととても安価。
その割に設備が整っている。
ひとつだけ不満があるとすれば、コンセントが近くにないこと。
まぁ不満と言うほどでもないが。。。

今日はプエンテラレイナ〜エステーリャ(Puente la Reina〜Estella)


朝は7時ごろに起床し、8時前にアルベルゲを出る。
そしていつものように朝食を食べにカフェテリアに行く。
今日も“café con leche”ともう一品を注文した。
今日のもう一品はトルティージャ(tortilla)。
トルティージャはスペイン風オムレツのことで、玉ねぎとじゃがいもを揚げてそれらを卵と一緒に焼いて塩だけで味付けした簡単な料理だ。
1年生の頃スペイン語の授業で先生が作ってきたのを食べさせてくれたので、本場のものも食べようと思ったのだった。
トルティージャだけかと思いきや、フランスパンも一切れついてきたので少しもうけた感じ。
美味なり。

筋肉痛に関しては、初めて前日より和らいだ。
だいぶ体が慣れてきたんやろ。
ただ実は昨日から膝が痛くて、歩くペースがかなり落ちている。
元々膝はすぐに痛くなる性質だが、とうとうやってしまったという感じだ。
平らな道は普通に歩けるけど、下り坂登り坂階段がちょっとしんどい。
連れも足首が痛いらしく、ペースも落ちるし、口数も減ってしまう。
でも、アルベルゲに着いた後、バーに入ってビールを飲むことを目標にしているので頑張れる。

puenteというのは橋という意味。
レイナにかかっている橋がそのまま街の名前になっているということらしい。

レイナを出ると川沿いにしばらく進む。
その川もなかなか幻想的な景色で美しかった。
そこからさらに進んでいくと、山道に差し掛かる。
少し登って頂上に着くと、素晴らしい景色が待っていた。
雲河だ。嘘。霧かも知れん。

日本でこれを見ようとしたら、観光客でいっぱいのところだが、スペインでは独り占めだ。
美しい。
登った後にはこのご褒美がないとね。

だがしかし、とにかく今日は膝の悲鳴との戦いだった。
早くアルベルゲに着いて湿布を貼りたいと思ってたけど、ミルクボーイの漫才では、湿布は貼っても貼らんでも効果はないって言ってたし…
自分たちの歩くスピードが遅くなってるから、おじいさんたちにも悠々と抜かされていくし。
せめて膝の痛みを和らげてくれるような杖があればなぁ…
と探していたその時、奇跡が起きた。
いい感じの太さ、強度の杖が見つかった。
いつ壊れてもおかしくないような杖だけど、ないよりはまし。
杖をつきながら歩いたら多少は楽で、痛みは少し和らいだ気がした。

そして無事にエステーリャ(Estella)のアルベルゲに到着。
体力的な疲れはなかったけど、膝の痛みによる精神的な疲れが体を襲い、しばらく動きたくなかった。
そしてシャワーと洗濯を済ましてバーへ。
ピンチョスを食べながらビールを一杯。
これで生き返る。

今日は以前からレストランで少し贅沢しようと決めていた日。
お目当てはバカラオアルピルピル(bacalao al pilpil)という料理。
詳しい説明は省くけどタラを使った料理で、授業で教えてもらったものだ。
17時半ごろにレストランに行って食べようとしたが、スペインのレストランは19時半〜20時にしかオープンしていない。
だから仕方がないので、アルベルゲに戻る。
その途中で、アンティークなお店を発見。
そこには杖とひょうたんが売ってあった。

巡礼者のシンボルとしてホタテがあると以前に述べたが、そのほかにも杖とひょうたんがある。
昔の巡礼者はみんなそれを持っていた。
そして自分たちも旅をする前からそれが欲しいねと言っていて、ずっと探していたけど、今まで見つからなかった。
それがやっと見つかったのだ。
迷わず自分に合った杖とひょうたんを購入。
そのお店でクレデリシャスにスタンプを押してもらったのだが、その印は1700年台からあるものらしい。
すごく巡礼の歴史を感じる。

これからしばらく旅は続くが、杖とひょうたんとホタテを持って頑張っていこうと思ったのであった。

今日の歩数は39271歩。
サンティアゴデコンポステーラ(Santiago de Compostela)まで残り666.8キロ。

それでは





追記
アルベルゲは22時に完全に閉まるので、22時までに何がなんでも戻ってこいと言われてレストランへ。
あらかじめ下見をしてこれとこれとこれを注文しようと決めていたのに、店に行くとそのメニュー表通りではないと言われ、別のメニュー表を渡された。
バカラオアルピルピルはあったけど、パエリアはなかった。
下見のメニューであればワインも付いていたのに、別途で注文しなければワインは飲めないのでお水でと言うと店員に笑われた。
最初にバゲットが渡された。
美味なりだったのでぱくぱく食べているとすぐになくなった。
店員に声をかけるとおかわり自由だった。
バゲットに合う料理が多かったのて、母がよくやるようにソースをバゲットで掃除するような食べ方もした。
バカラオアルピルピルは美味しかったが、肉男の私にとってはそれにもましてお肉が美味しかった。
今度はワインを飲みながら食べたいね。

人も街も一期一会 día5 〜サンティアゴ巡礼の記録〜

こんにちは


ただいまアルベルゲのベッドの上。
連れがシャワー&洗濯中で暇なので早めに書き進めてます。

今日はビリャバ〜プエンテラレイナ(Villava〜Puente la Reina)


昨日の晩はめちゃくちゃ疲れてたはずなのに全然寝付けなかった。
というのも、いびきと咳がめちゃくちゃうるさいおじさんがいたからだ。
自分は1時ごろに途中で起きて、耳栓代わりにイヤホンですべらない話を聞きながら寝た。
寝れたけれど寝つきは悪かった気がする。
そして朝起きた瞬間に二段ベッドの上の段に頭を打つという最悪のスタートだった。

ビリャバ(Villava)は今までの街の中で一番好きな街だった。
ヨーロッパらしい街並みで人が多く、さらに壁画で街が賑わっているからだ。
そんなビリャバを後にし向かったのはパンプローナ(Pamplona)。
パンプローナは今までで一番大きな街だ。
スペイン三大祭りの一つのサン・フェルミン祭が行われるところで有名らしい。
別名牛追い祭りと言い、闘牛を追い立てる祭?だ。詳しくは調べてね♡
だから闘牛のモニュメントがあった。

ビリャバを出発したのが朝の8時ごろ。
で、パンプローナに9時前くらいに到着。
ここらへんではかなり有名な街なので観光していると、少し道に迷ってしまった。
基本的に巡礼路には迷わないように、ホタテ(巡礼のシンボル)や黄色い矢印で示されている。
観光していると、巡礼路から外れるので、ホタテや矢印がなくなって迷ってしまったというわけだ。

パンプローナを出て次に向かう街は、遥か遠くに見える山の稜線に並び立つ風力発電機の向こう側にある。

わかるかなこの微かな感じ。
とりあえず風力発電を目指して歩いていく。
見えているところは近いといえども、なかなかたどり着かない。
今までは山道が多く、目的地の見えない戦いが続いていた。
しかし、今日は比較的道が開けていて、視界も良好。
その中で歩き続けた。
右も左も野原で空は青々としている。
これこそが自分が思い浮かべるthe巡礼路だった。

次第に風力発電に近づいていき、その山を超えると、想像を絶するような景色が広がっていた。
目に写るのはパンプローナと、緑の野原。
そして、昨日自分が超えたであろう山々。
車でトンネルをくぐれば山の向こうに行けるが、自分の足で歩かないと見えないものもある。
そう感じた。
そして、風力発電が立ち並んだ山はまさに壁で、頂上に着いてやっと壁の向こう側が見えた。
そして山の頂上で食べるおにぎりは格別だった。

今日のプエンテラレイナ(Puente la Reina)は、巡礼事務所のスケジュールによると、4日目の最終地点。
今まで自分たちは最終地点のアルベルゲには泊まっていなかった。
今回初めて泊まったからわかったが、思ったより巡礼者が多かった。
昨日は同じアルベルゲに4人。
今日はたぶん10人くらいいる。
そして中には1日目に同じアルベルゲだった人もいて、久しぶりに再会したので喋ったりした。
また、自分も連れも少し余裕ができて、他の巡礼者と話す余裕ができたので、今日は結構話した。
英語を使って話すのはとても楽しく、これが巡礼の醍醐味なんだろなと思った。
そんなときに、日本人の巡礼者を見つけた。
初めて会った日本人の巡礼者だったので嬉しかったなぁ。

今日会った人はもしかしたらもう一生会わない人もいるかもしれない。
今日訪れた街はもしかしたらもう一生訪れない街かもしれない。
そう思ったらサンティアゴ巡礼は一期一会の旅だなと心に染みたのであった。
プエンテラレイナ(Puente la Reina)に着く頃には風力発電は小さく、ほとんど見えなくなっていた。

今日の歩数は49979歩。
サンティアゴデコンポステーラ(Santiago de Compostela)まで残り688.8キロ。

それでは。

こんなにうまいビールがあるんかー! día4 〜サンティアゴ巡礼の記録〜

こんばんは


ただいま21時43分。
夕食後のアルベルゲのベッドの上で書いてます。
このベッドは二段ベットなのですが、段が低いのであまりリラックスできません。
なるべくブログを貯めたくないので目蓋が落ちる前に連投します。

今日はエスピナル〜ビリャバ(Espinal〜Villava)


今朝は昨日よりも30分くらい早い6時半ごろにアルベルゲを出た。
朝食を食べていないので、連れは空腹で機嫌が悪そう。
6時半は朝だけど夜なので、自転車用のライトを持って山道を歩く。
山道はめちゃめちゃ暗くて、ライトなしではほぼ何も見えない。
ひたすら真っ暗な山道を歩き回って、隣町(Viscarret)に着く頃には夜が明けかけだった。
そこの街のバーで朝食を取ることにしたところ8時半オープンだったので昨日のブログを書くことに。
バーでは“café con leche”(所謂カフェオレ)とチョリソーのサンドウィッチを注文した。
美味なり。
空腹が回復したところで、もう2度と空腹に困らないように、その街のスーパーに行って、バナナを二本購入。
連れはオレンジを二つ購入。

朝食を食べたおかげで連れはとても元気そうで、昨日よりも会話が弾んだ。
ワンピースの話、連れのブライダルのバイトの話、共通の知人の話、どれも面白くて話しているおまけとして歩いているような感覚で、疲れなど一切感じなかった。

途中でスビリ(zubiri)という少し大きめの街に寄った。
大きめの街というよりは、大きめの村なのだが、山道ばっかり通って、普段村など見かけない自分たちにとっては少し栄えているだけで街に見えた。
それとCoca-Colaの看板を見るとなぜか安心し、しかもそこがスーパーだったりするので、Coca-Colaはいつでも裏切らないなと思った。
Coca-Colaのスーパーから出た時に、その隣のバーで朝っぱらから飲んでいるスペイン人に話しかけられた。
私からすると話しかけられるのだけで十分嬉しいし、十分楽しいし、それだけで人の暖かさを感じる。
スビリを後にする時に、一軒家の前で自分が荷物を整理していると、その家の家主が出てきた。
そのおじさんもたくさん話しかけてくれて、最後に「写真撮ってもいいかい?」と。
そして写真を撮ってもらうと、彼は「自分が見かけた巡礼者を載せるInstagramをやっているから載せてもいいかい」と聞いてきた。
もちろんオッケーし、それに自分が載るなんて嬉しかった。
スビリはトータルとして巡礼者に温かい街だった。

スビリではコンディショナーと固形石鹸、米1キロを買い、歩き出した。
実はシャンプーしか持ってなくてここ3日間過ごしていたが、シャンプーだけでは髪の毛はキシキシになる。
それがかなりのストレスで、コンディショナーをずっと欲しいと思っていたのを買えてよかった。
お米1キロを買うということは、1キロ分荷物が増えるということで、その1キロの苦しみは想像以上だった。

そこからはどしどし歩きまくったが、天気が素晴らしくいい!
雲ひとつない快晴で、それと野原の緑緑したのがマッチして素晴らしい。
¡buen tiempo!
肩の痛みはすごい。

目的地のビリャバ(Villava)はパンプローナ(Pamplona)という大きな街のすぐ近く。
スタート地点のサンジャンピエドポー(Saint-Jean-Pied-de-Port)と同じくらい大きな街。
てかサンジャンピエドポーがこんなに大きな街やとは思ってなかった…

ビリャバに着く頃には足が悲鳴を上げていた。
それでもなんとか辿り着いて、到着したアルベルゲはものすんごい設備が良い。
キッチンもついてるし、部屋も綺麗だし、受付の人は優しいし文句なし!
シャワーと洗濯を済ませてご飯を買いにスーパーに行く途中で、とても良さげなバーを見つけた。
2人ともたまらずビールが飲みたい気分になり、30キロ歩いたご褒美に一杯。
こんなにうまいビールがあるんかー!って感じ!
そのあとは酔ったわけではないけど幸せな気分になったから2人ともテンション高くスーパーへ。
この街のスーパーは結構ちゃんとスーパーだった。
じゃがいもと玉ねぎを購入し、肉なし肉じゃがを作ることに。
とりあえず米食うのが目的。
米は500グラムくらい使って、晩ご飯と余った分はおにぎりにして明日の非常食にした。
食費1ユーロ以下に抑えたのはでかい。

明日は今日使ったお米のおかげで荷物が軽くなるかな?
へとへとなんで寝ます。
それでは。

今日の歩数56819歩。
サンティアゴデコンポステーラ(Santiago de Compostela)まで残り716キロ。