見えている世界の違い
こんばんは
今日は昨日行っていたとおり集中講義がありました。
そのことについて今日は書きます。
今日の授業は「文化人類学」という分野の学問です。
これは「人間とはなにか」という問いを「文化」の多様性、普遍性から考える学問です。
今日の内容は、言語と文化について。
人類学の有名な仮説で、「違う言語を話す人は、違う世界認識方法を持っている」というものがあります。
例えば、日本はお寿司や刺し身を食べるから、魚の名前を識別する単語がたくさんあります。
でも、他の国、例えば英語圏などでは識別する単語はほとんどないそうです。
fish&chipsのfishって何?ってイギリス人に聞いても、fishとしか教えてもらえんかったという話を昔聞いたことがあります。本当かどうかは知りませんが。
それとか、方言ですね。
関西の方言で「いちびる」という言葉があります。
どういうときに使うかと言われると、ちょっと説明しにくいんですね。
「調子に乗る」とか「図に乗る」とかの言葉に近いんですけど、ちょっと違うような。。。
また、これも授業で出てきた方言で、「ちょうかんぼ」というものがあるらしいです。 島根に。
これも曰く言い表し難い言葉だそうで、近い言葉で表すと腹痛?だそうです。
でも腹痛とはちょっと違って病気の一種のようなニュアンスで使うそうです。
言葉を知っているか知らないかで、見える世界が違います。
「いちびる」という言葉を知っているか知らないかで、同じように調子に乗っている人を見たときに、感じ方が違うんです。
島根の人が腹痛の人を見たときも同様です。
人と自分と見ている世界が違うと思うと、面白いですね。
それではまた明日。