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感じたこと経験したことを「あなた」に知ってもらうためのブログ。

1週間もすると心も身体も巡礼者 día9 〜サンティアゴ巡礼の記録〜

こんばんは


現在20時01分アルベルゲのリビング。
ご飯を食べて今からバルに行こうかなと悩んでいるところ。

今日はログローニョ〜ナヘラ(Logroño〜Nájera)

朝は7時前に起床。
昨日寝るの遅かったからね。
準備して朝ご飯。
今日は朝ご飯付きのアルベルゲだったので、アルベルゲにあるお腹に溜まりそうなものをいっぱい食べていく。
café con lecheは飲めなかったのでコーヒー牛乳で我慢。
マドレーヌが個包装であったので行動食として一つだけ持っていってアルベルゲを後にする。

アルベルゲを出る前に、同じとこに泊まってた上品なおばあさんに、「荷物を次の目的地まで車で送ってあげようか」と提案された。
たしかに荷物は重いけど、それも込みの巡礼だと思っているので断った。
でも乗せてもらったらよかったかなぁなんて思ったり思わなかったり。

ログローニョやパンプローナ(Pamplona)のような大きな街で都会の部分から田舎の部分に次第にシフトしていく道が、自分は結構好きやけど、やっぱり人気がなくなってくると少し味気なく感じてしまう。
道中の公園には白鳥がいて、山の方を歩いているとうさぎが走っている。
どちらも日本で暮らしていると野生で見ることはない動物たちで新鮮だった。

今日もとてもいい天気で、綺麗な青々とした空を白く汚すのは飛行機だけ。

何もない空であるが故なのだろうか。
ただ、今日の道はかなり退屈だった。
道路沿いの道を延々と歩いたので、景色も変わらず楽しみが少なかった。
歩くモチベーションが上がるのは、街が近い時と、景色が変わりそうな時。
例えば、大きな山に視界が遮られていて、山越えを果たして視界が開けたときとか。
それは毎日あるんやけど、今日は退屈な道が多かったので普段より強く感じた。

連れの足のけがが限界に近くなっているらしく、今日は別々で歩くことがあった。
いつもは2人の道中だが、今日は1人。
たぶんサンティアゴ巡礼を始めたばかりであれば1人で歩くようなことは絶対できなかっただろうが、歩き始めて1週間たった今となってはできる。
異国の何も知らない土地で1人で歩けるなんて、心まで巡礼者になれたようだ。
歩きながら考えたことは、これから訪れる節目の日のこととミルクボーイのネタのこと。

ミルクボーイのネタは1人で考えても楽しいもんやね。
ミルクボーイの湿布のネタがあるんやけど一回見てほしい。
軽くネタバレをすると、湿布は匂いの割に効果がないってこと。
実は今日湿布を外して1日を過ごした。
でも右膝が痛くないような歩き方と、膝を曲げないように意識することで今日はあんまり痛まなかった。
連れと休憩が相容れないって昨日書いたけど、それに関しては私が休憩の時も立って過ごすことで解消されました。

今日は久しぶりにアルベルゲで自炊をした。
今日の献立は親子丼。
卵が6つからしか売ってなかったので、卵は6つ使いと少しの贅沢。
鶏肉はその場で切ってもらったんやけど、意志の疎通が完璧ではなくて、めっちゃ薄くスライスされてしまった。
アルベルゲには他の巡礼者が置いていった調味料とか食材とかがある。
自分らが買い物する時はそれを頼みにしたうえで買い物をすることが多い。
今回も調味料が充実していたので砂糖くらい置いてるやろと思って食材を買いに行って、いざ調理しようってときに砂糖がないことに気づく。
連れは嘆いてたけどなくても美味しかったなぁ。

自分たちはサンティアゴデコンポステーラに行った後に、3日間かけてフィステーラ(Fisterra)という北大西洋に面しているところ、通称:世界の果て まで歩いて行こうとしてた。
でも、連れの足が限界でコンポステーラまで行けるかどうかもわからない、だからとりあえずコンポステーラまでゆっくりと行こうということになった。
フィステーラまで歩いて行こうと思うと、何日か無茶をしなければならない日ができるので、それはなくなった。
フィステーラまではその気になればバスでも行けるし、何より身体の方が大事やから。
そんな感じで軽く挫折を味わっていたときに、もう会えないかもと思っていた、昨日一緒に飲んだチームヨーロピアンと再会できたのでとても満足な私でした。

今日の歩数は49574歩。
サンティアゴデコンポステーラ(Santiago de Compostela)まで残り588キロ


それでは