今年のインターハイ剣道競技の話
こんばんは
男子個人戦で優勝した選手は、福岡県の選手です。
その子は双子で、どちらかというと今まで脚光を浴びていたのはもうひとりの方でした。
福岡県の予選の準決勝で双子対決を制したためその子がインターハイに出場することになりました。
手の内が知れ渡っている双子対決でなければ、その脚光を浴びていた方の選手は倒されなかったことと思われます。
しかし、それでも優勝してしまうのだから、剣道王国福岡県のその層の厚さはさすがですね。
春の全国選抜大会でも優勝したので春夏の連覇と2年連続IH優勝のW連覇です。
九州学院は、拙者が高3のときに一度連覇は途切れたのですが、そこからまた新たな歴史を作っていってます。
今年は大阪桐蔭は甲子園に出場していませんが、、、
されど、この九州学院にあと一歩まで詰め寄った高校があります。
なんなら勝っていたかもしれない。
要するに15年連続でインターハイに出場していたということ。
インターハイに出場したかったら育英に行け、なんて他県からは言われていたらしいです。
さらに育英は春の全国選抜大会で九州学院に代表戦までもつれ込んでベスト4でした。
掲示板では育英じゃないと全国じゃ勝てないとか言われたりしていましたが、その予想を見事に裏切りました。
九州学院と東洋大姫路との準決勝は、先鋒次鋒が東洋大姫路の二本負けから始まります。
剣道の団体戦についてはこれを。
東洋大姫路は後がない状態ですが、東洋は中堅副将大将の後ろ3つで三枚看板です。
中堅副将はどちらも一本取って一本取り返されて一本取って勝ち。
つまり1本勝ちです。
副将まで2-2でも本数差で九州学院が勝っています。
だから大将が引き分けたら九学の勝利。
東洋の大将は必死に一本を取りに攻めに行くのに対して、九学の大将は一本を巧みに守ります。
九州学院の大将は先程も申しましたとおり、春の選抜で優勝した実績もあり、全国的にも名前の通っている選手です。
そんな選手に対して東洋大姫路の大将は互角以上、むしろ東洋の大将の方が優勢に勝負を進めていました。
剣道というのは人間が目で見て判断する審判競技。
だから勝負に誤審はつきものです。
審判に文句はつけられないし、スローにしてビデオ判定することもできませんが、拙者は誤審に助けられたことも悩んだこともあります。
むしろビデオ判定にしないところが剣道の武道としての良さであると拙者は思います。
九学と東洋の大将戦が誤審だったわけではありません。
ただ、入ってもおかしくないし、入らなくてもおかしくないという一本になるかならないかのとても曖昧なぎりぎりのラインの技が東洋の大将から2.3本ありました。
それは純粋に東洋の大将が強かったからです。
もし、開催地が違えば東洋大姫路が勝っていたかもしれません。
それも含めての勝負。
勝負は時の運と申しますが、運を身に着けたのは九学だったのでしょうね。
全国の舞台で快進撃を繰りひろげた東洋大姫路にはあっぱれでした。
今後の活躍にも期待です。
今年のインターハイも面白かった。
それではまた明日。