いいアルベルゲにはネコも住みつく　día15 〜サンティアゴ巡礼の記録〜

こんばんは

ただいた19時57分アルベルゲのベッドの上。
ベッドに寝転がるのはあまり好きではないので（好きやけど）今は枕を背もたれにして座ってリラックス。

今日はカストロヘリス〜フロミスタ（Castrojeriz〜Fromista）

朝は6時半に起床。
久しぶりに電気を付けて起こされた。
いつものように一番最初に寝袋を畳もうとすると、ネコが気持ちよさそうにごろんと寝袋の上に寝転がる。
おいおいそれじゃあ畳めないでしょ？
仕方がないのでネコごと畳もうとすると少し嫌がってどこかに行った。
朝食は付いていなかったので、昨日のうちに買っておいたフランスパンにアルベルゲの冷蔵庫にあったチョリソーを挟む。
半分は食べて半分は行動食ということに。

昨日少し言及したカミーノのアプリは、訪れる街の天気もわかる。
そして朝それを見ていると、今日泊まる予定のフロミスタの天気が雨っぽい。
久しぶりの雨の可能性が出てきて、少し覚悟を決めてアルベルゲを出る。
オーナーと写真を撮りたかったが、朝はいなかったので撮れなかった。
無念なり。

カストロヘリスを出るとすぐにものすごい坂道があった。
昨日の道では、坂道があってもそこを通らず山のふもと沿いのルートだったので、もしかしたら今日もそうかなと思ったけれど、そんなに甘い巡礼ではなかった。
しっかり登らされていきなりひーひーですわ。
野ウサギもとっとことっとこ登ってました。

すごくわかりにくいけど、結構登りました。
800メートル地点から900メートルまで登ったみたい。
一気に登ったから勾配がきつかったね。

私はインナーにジャージ生地のパーカーを着て、その上に寒かったらユニクロのウルトラライトダウンを着て、アウターとしてレインウェアを着てる。
ウルトラライトダウンはめちゃめちゃ便利で、体温調節には100点満点の効果を発揮してくれている。
体温調節において同じくらい重要なのが、ユニクロで買った400円のネックウォーマー。
これもめちゃ便利。
どっちもちょっと暑いなと思ったら、汗をかきたくないので私はすぐに脱ぐ。
今日もそんな感じで脱いでたら、山岳部出身の連れに、
「山登ったら体温上がるけど、山頂の方は気温が低いし、そこから体温は上がらんから、脱がん方がよいよ」
とアドバイスいただきました。
やっぱり山岳部出身は頼りになるね。
と思ってたら、ちょっと歩いたらすぐに下り。
いや下りるんかーい！

これジェットコースターで落ちる時くらい下が見えんかった。

そんな連れとは10日間ちょっと一緒に歩く時間がほとんどやったけど、ここ数日は別々に歩くことが増えてきた。
かなり話したから話題も結構尽きてきたし、お互いが自分のペースで歩きたいと思うようになってきた。
だから今日休憩してる時に、チームヨーロピアンみたいに、出発も休憩も一緒にするしアルベルゲも一緒に泊まるけど、歩くのは自分らのペースにしようということになった。
この話はたぶんお互いにそう思っててもすごく言いづらいことやったと思う。
実際連れは昨日その話をしようとしてたみたいやし。
どんくらい言いづらいかと言うと、恋人に「ちょっと距離おかん？」って言うくらいやと思う。
お互いがストレスなく歩けることが一番大事やな！

そして今日は運河沿いを通った。

珍しいような懐かしいような感じがしたのでパシャリ。
日本ならたぶんガードレールがあってもおかしくないけど、スペインにはなかったな。
私は川を見るのが結構好きなので、ずっと見ながら歩いた。
カミーノにしては新鮮な景色やな。

アルベルゲに着いたのは14時前。
今日のアルベルゲも素晴らしい。
スーパーの目の前やし、街もちょっとだけ大きいし、設備もいいしオーナーも優しい、可愛い猫も3匹いるしね。
ベッドでちょっとくつろぎながらインスタを見てると、今年高校を卒業した剣道部の後輩が、大学で剣道をやろうか迷っているようだったので、連絡してみた。
私は彼のことをふにゃふにゃしてるやつやと思ってたけど、自分が高校卒業する時よりもっともっと将来について考えていてびっくりした。
彼はやりたいことが企業でできなさそうやから起業しようかとかも考えたりしていて、でもそれを言ったら絶対馬鹿にされると言っていた。
大学からは自分のやりたいことを胸張って口にする度胸のないやつが淘汰されていく、そんな世界だと私は思っているので、彼にはやりたいことは自信を持って口に出していって欲しいですね。
『ONE PIECE』でもそんなシーンがあったな。
尾田先生はそういうことを暗に示してたんかもしれんなぁ。

時を戻そう。
キッチン付きのアルベルゲだったので、今日も自炊。
明後日泊まる街を見越して、今日はご飯を炊く。
炊くのはいいけどおかずをどうするかという問題。
正直肉食いてえ。
実家で幼き頃から肉男と呼ばれた私。
そろそろ肉を欲している。
アルベルゲの目の前のスーパーに行けど、自分たちが追い求めているような肉はない。
スーパーの近くの肉屋も開いていない。
そこで自分たちの妥協点はベーコンだった。
ベーコンを焼いて米を食おうと。
キッチンかベランダにしか食卓がなかったので、ベランダでご飯を食べることに。
すると本日二度目のアルベルゲのネコが乱入。
めっちゃ可愛いけど、お呼びじゃないんよなぁ。
仕方がないのでキッチンに戻る。
晩ご飯は、まぁ米食えたし肉も食えたけど、ベーコンの油がギトギト。。。
最後の方はなかなかの苦行だった。

ネコもじろりとこっちを見ていたよ。