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感じたこと経験したことを「あなた」に知ってもらうためのブログ。

上を向いて前を向いて歩こう día11 〜サンティアゴ巡礼の記録〜

こんばんは

ただいま21時49分、アルベルゲのベッドの上。

今日はグラニョン〜サンフアンデオルテガ(Grañon〜San Juan de Ortega)

朝は7時過ぎに起床。
準備をして朝ご飯。
スペインの朝は気温が低く、外に干した洗濯物は冷たくなっている。
アルベルゲを出るとどんよりした曇り空。
テンションは上がらない。

少し歩くと昨日歩いたくらいの場所が晴れている。

あの青空がこっちに来ないかなと思いながら歩き続ける。

私は失速人間。
多くのことにおいて出だしがよくてもすぐに失速する。
今日なんかはたぶん巡礼において失速し始めた日だったと思う。
もしスペインにいなくて日本で過ごす春休みであれば、今日はずっとベッドの上にいたんじゃないかな。
スペインでは歩かなければいけないので歩いていた。
その原因として曇り空はあったと思う。
何も意識しなければ下を向いて歩いてしまうので、頑張って上を向いて歩くようにしてみた。
すると元気が出てきて、それに呼応するかのように青空が広がり始めた。
いいことあるじゃん。
もしかしたらこれで失速ムードが回避されたかも。

ここ最近はバックパックにも慣れ始めて、ネックウォーマーとかひょうたんとかいろんなものをくくりつけるようになった。
今日は冷たくなった洗濯物をくくりつけて歩いた。
連れは杖を物干し竿にして歩いてた。

洗濯物が乾いていない日に限って曇り空なんはなんでやろね。(晴れたけど。)
くくりつけるのはもしかしたら旅人の性なのかもしれない。
今日は杖に手袋をくくりつけてた。
でも途中で手袋が片手しかないことに気づく。
気づいたのが早かったのでなんとか回収できた。
でも初めて一回歩いた道を逆走した。
なんかすごく変な感覚やった。
落としたといえばイヤホンも。
それはついさっき気づいたのでもう手遅れ。
もっと大事にしとけばよかったなあ涙
でも明日も前を向いて歩く。
後ろは景色を見る時以外は振り返らない。
連れがイヤホンを二つ持ってたので、片っぽ貸してくれるとのこと。
本当にありがとう涙

今日は結局28キロ。
つまり4日連続で28キロ歩いたわけだ。
目的地に到着したのは16時過ぎ。
やっとビールが飲めると思いそこからアルベルゲを探す。
今日は宿賃が高いアルベルゲしか空いていないという情報があったのだが、空いているはずのアルベルゲの場所にたどり着いても空いていない。
これが2.3軒続く。
結果地元民に聞いてみると、この街にはアルベルゲはないよとのこと。
次の街は12キロ先。
歩くしかない涙

12キロはだいたい2時間ちょっと。
その街を出る頃には17時前だったので早くても19時にしか着かない。
しかも次の街まで山を越えなければならない。
ここで気持ちを切らしてしまうと、連れに迷惑がかかるし、連れの気持ちも切らせてはいけない。
お互いたぶんそんなことを思っていたので(予想)、歩くよりも口を動かすことに集中した。
あと20日くらいある巡礼の中で、出し惜しみしていた話題も結構あったけど、ここは使い時だと思ってたくさん話した。
そのおかげか、気づけば残り4キロになっていた。
スペインは日暮れが19時過ぎと遅いのだけが幸いだった。
でもゆっくりは歩けない。
とにかく足を動かし続けてほぼノンストップで2時間ちょっと歩き、サンフアンデオルテガにたどり着く。
たどり着いた頃には日も落ちていた
朝の8時から19時までで40キロも歩いた。
記録更新。

サンフアンデオルテガはバーと併設のアルベルゲ。
ちゃちゃっと手続きを済ませてビールをいただく。
一口目は本当に昇天するくらいおいしかった。
生きるってこういうこと。
アルベルゲを管理しているおじさんがすごくいい人だった。
自分たちを労ってくれて、おいしいご飯も振る舞ってくれて(別料金)スーパーありがたかった。
私の身体、今日もありがとう。

今日の歩数は61736歩。
サンティアゴデコンポステーラ(Santiago de Compostela)まで残り520.1キロ。
それでは。