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ノーパンで過ごした日 día28 〜サンティアゴ巡礼の記録〜

こんばんは


ただいま18時36分アルベルゲのベッドの上。
今は18時半やけど外は日本で言う16時くらいの明るさ。
やっぱり2時間くらいずれてるね。

今日はフォンフリア〜サリア(Fonfría〜Sarria)

今朝は7時過ぎに起床。
昨日の夜12時くらいに凄まじい腹痛で目を覚ましたので、全然寝れてない気がする。
腹痛の原因は、ワインを飲みすぎたことか、正露丸を飲んで寝たことか。
まぁ朝には治ってたのでよかったです。
朝ご飯は7時半からだったので準備途中にカフェテリアへ。
いつも通りcafe con lecheとパンを食べていざ行かん。

今日はここ最近では天気が良いほうだった。

レオン(Leon)を過ぎたあたりから不安定な天気が続いたので、最近はレインパンツを履いて、バックパックにはレインカバーをつけてというのが習慣化していた。
レインパンツを履いておけば、その下に履いてるズボンが汚れることがないし便利やけど、ちょっと暑かったりめんどくさかったりする。
レインカバーもしかり。
それはそうと、昨日シャワーを浴びるときにパンツを持っていくのを忘れたので今日はノーパンで過ごした。


歩いている時のこのモワモワっとしたものはたぶん雲なんでしょう。
これは標高1200メートル位で、今日は400メートルまで下る予定。
もう山とは今日でおさらばかもね。




今日を除くとあと5日しか歩く機会がないので、最後のことが増えてくるんやろなと思う。

そんなことを考えながら歩いているとサリアに着いた。
いつも通り無理のないペースで無理をしない程度に休憩を挟みながら歩いた。
村は結構通ったけど、家畜を育てているところが多くて、休憩できるような村は全然なかった。
乳牛が大移動していて通行止めに合うという貴重な経験もできた。

サリアはわりと大きな街。
サリアからコンポステーラまで残り100キロちょっとなので、ここから一気に巡礼者が増えるらしい。
そのせいかアルベルゲの数も今までの大きな街より多い気がする。
でも値段に大差はない。
26日目にもなると、アルベルゲの目利きにはすごく自信が出てくる。
今日選んだアルベルゲは、9€でキッチンもヒーターも付いているところ。
おまけに立地もそこそこよく、巡礼路にありながら街の栄えているところに近い。
100人くらい入る公営のアルベルゲもあったけど、そこは街の外れの方にあるのでやめた。

しっかり色々考えて選んだアルベルゲだったが、閉まっていた。
時期としては開いているはずなのでおそらく閉鎖。
仕方がないので、妥協してそこの近くでキッチンのあるアルベルゲに行く。
そこはオーナーのおじさんの感じは良かったけど、キッチンがなかった。
情報によるとキッチンがあるはずやったのに!
この騙され方は初めてだ。
悔しい!
でも悔やんだとて意味はない。
料理を作る手間が省けたと思うようにしよう。
そう思いながらシャワーを浴びる。
浴びているとすぐに電気が消える。
まぁ100歩譲ってそれは全然許す。
問題はシャワーがぬるい。
37.2度くらいしかないように感じる。
暑いに越したことはないシャワーがぬるいとなんだか腹が立ってきて、腹が立ってくるとキッチンがないことにますます腹が立つ。
ここ2日間アルベルゲには恵まれたおかげで、舌が肥えたようだ。
あの人とシャワーの温もり懐かしいなぁ…

私は大きな街にあるアルベルゲよりも、標高の高い小さな村にあるようなアルベルゲのほうが好き。
標高が高いと、山を下る前にそこで休む人が多いし、辺りが寒いのでアルベルゲの中は暖かくなってる。
そういうところは総じて熱めのシャワーが出るし、人も温かい。
その感じが恋しくなるけど、もうそんなアルベルゲには泊まれんのやろうな…
悲しいような嬉しいような。

晩ご飯は2軒バルをはしごした。
1軒目はビールがとても飲みやすくて、タパスのおいしいバル。

2軒目はガリシア地方はシーフードがおいしいよとのことだったので、タコが食べれるバルへ行く。
タコは先日のドイツ人の夫婦のおすすめ料理。

シーフードには白ワインがいいんじゃないということで今回はワイン。
美味なり。
タコも柔らかいし、白ワインも美味しいし、ワインはおかわりしてしまった。
でもこっちのワインはいっぱい100円ちょっとなので激安。
キッチンがないおかげですっかりガリシア料理を堪能したのでした。

今日の歩数は47182歩。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)まで残り113.9キロ。
それでは。