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感じたこと経験したことを「あなた」に知ってもらうためのブログ。

天気を越えた día30 〜サンティアゴ巡礼の記録〜

こんばんは


ただいま19時50分アルベルゲのキッチン。
今日はいっぱい歩いたわけではないけど、精神肉体共に疲れたので手抜き飯。

今日はポルトマリン〜パラス・デ・レイ(Portmarin〜Palas de Reí)

今朝は7時15分に起床。
今日も連れよりも早く起きる。
朝のルーティーンを済ませて出る準備をした後に、連れがオレンジを絞ってジュースにしたので少しもらった。
いつものようにカフェテリアに行くと今日は一段と巡礼者が多い。
初めてみる人ばかりだった。

ちなみに、昨日でヨーロッパに来て約1ヶ月。
私が使っていたSIMカードが30日間のものだったので、それを入れ替えた。
30日とは長いようなあっという間なような…

今日は霧が深い。

川の景色も昨日と今日で全然違う。


もし昨日街に着いた時にこれだけ霧が深かったら、橋を渡るのはもっと怖かったやろうなぁ。
歩けど歩けど霧は深いまま。
ここはそういう街なのだろうか。



この深い霧の中歩いていると、同じくらいのペースで前を歩いていた人が、バックパックのサイドポケットに水筒を入れるのに苦戦してたので助けてあげた。
それをきっかけに話しながら一緒に歩いた。
その人はドイツ人の25歳の女性で、サリア(Sarria)から歩き出したらしい。
こうやって日本人以外と2人で歩くのは初めてで、英語で会話しなければいけないので非常に勉強になった。
昨日ブログに書いた、「大学で何を学んでいるか」ということについてリベンジできたのでよかった。
他にもコロナの話や移民の話、海外経験の話などなど色んなことを話しながら5キロほど歩いた。
印象に残ったのは受験の話。
私は大学受験が暗記ばっかりなことに疑問を持ってると言うと、それはどこの国も似たり寄ったりね、と言われた。
そうやったんや。
英語で話しながら歩くのは頭が疲れるね。

その女性と別れた後、坂道を登ってふと後ろを振り返ると、



ものすんごい雲海が。
息を荒げながらすげえすげえと言いながら、歩いては写真を撮り、歩いては写真を撮りを繰り返した。
さっきまで歩いてたのは霧の中ではなく、雲の中だった。
雲の上はいつも青空が広がっていて、私はこの瞬間に天気を超越した気になった。
美しすぎる景色で、ずっと眺めていたかったけどそうするわけにはいかないので、振り返りながら、心でシャッターを取りながら前に進んだ。
いつまでも覚えていたい景色やけど、人間は忘れる生き物やからね。。。

雲海とさよならした後に日本人の女性と出会った。
その女性はレオン(Leon)から歩き始めたらしい。
コロナのせいで仕事が休みになって時間ができたから、兼ねてからの夢だったサンティアゴ巡礼をするに至ったらしい。
コロナ様様なのだろうか…

私は「大学生の長期休暇」という時間を使って、約1ヶ月の巡礼をしている。
社会人になるとやっぱり時間は限られてしまう。
「大学生の長期休暇」は何でも挑戦できる最後の時間で、思い切ってスペインに来てよかったなと改めて思った。
この時間がいかに貴重であるかというのは、たぶん大学を卒業してから思うのであって、それに気づけたのはよかったな。

目的地であるパラス・デ・レイに着いたのは13時半頃。
今日は少し長く感じた。
アルベルゲは今日も当たり。
当たりのアルベルゲに共通しているのは庭があることかなとわかってきた。
いつものようにシャワーを浴びてバルに行くけど、今日はいい感じのバルがない。
仕方なく入ったレストランでは思ったよりもお金を使ってしまった。
残り3日ということで、終わりが見えてきたから逆にしんどくなってきて晩ご飯を作る気力がわかなかった。

明日と明後日で巡礼の99.5%は終わるけど、明日は29キロ、明後日は34キロ。
どちらも生温い距離ではないし、2日で63キロは初日と2日目の悪夢を思い出す。
歩くしかないし、文句を言わずに歩きはするんやけどね。
たぶん明日は一番精神的にしんどい気がする。
正念場なので覚悟を決めに今からビール飲みに行くのであった。

今日の歩数は39752歩。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)まで残り67.8キロ。
それでは。