これでいいのだ。 día32 〜サンティアゴ巡礼の記録〜
こんばんは
ただいま19時53分アルベルゲのベッドの上。
今日の二段ベッドは十分な高さがあって頭が当たらないのでグッド。
今日はアルスーア〜サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Arzua〜Santiago de Compostela)
今朝は18時半に起床。
いつもと一つ違うことがあるとすると、2weekのコンタクトレンズが昨日終わったこと。
巡礼初期はめんどくさがってメガネで歩いていたけど、途中から雨が降るようになったのでコンタクトで歩くようになった。
コンタクトでも月日の経過を感じさせられる。
今日は巡礼最終日。のようなもの。
その割に天気は曇り。
そして今日は33キロくらいの予定。
最後の最後に長い距離歩かせんじゃねーよ!って思いながら歩く。
歩き始めは順調。
ほぼ最後とあって、連れとも話が弾む。
こうして2人で歩くのは結構久しぶり、と思ったけど、昨日も少し歩いてた。
最初はよかった。
途中で話題がコロナのことになった。
今ヨーロッパでは絶賛拡大中で、イタリアは文化のせいもあってほんまに洒落にならんし、スペインでもめちゃくちゃ感染者が増えてる。
もしかしたら私たちが帰国するころには、スペインからの渡航者2週間監禁なんてこともあり得るな〜
なんて話をして、連れとは別れた。
1人で歩くと余計にコロナのことを考えてナーバスになってしまう。
もしかしたらフィステーラもバルセロナも観光せずに帰るかもしれんとか、いろんな可能性が出てくる。
心にも余裕がなくなってきて、下を向いて歩いてた時に、
「チャーン!!」
とTOYOTAの帽子をかぶったメキシコのおじいさんが私のことを呼んでいた。
いつも通り「しん!!」と名前を訂正する。
メキシコの人たちが写真を撮ろうとしているところに呼んでもらった。
そして、その集団に混じって歩く。
TOYOTAの帽子のおじいさんと話をしていると、コロナのことが話題になる。
彼から教えてもらったことには、コロナのことでスペイン政府が考えることをやめてしまったら、スペインの空港が封鎖する可能性があるということ。
だから、彼は17日に帰国するのだと言っていた。
そんなことを話しながら歩いた後に、私はバルに行ってオレンジジュースを飲むために彼らと別れた。
そこで、1人になって情報を集めながら今後についてよく考えてみた。
考えられることとしては大きく3つ。
スペインがスペインにいる人を外に出さないということ。
スペインを脅威に感じた国が、スペインからの入国を拒否すること。
日本が、スペインから来た人を2週間隔離すること。
どれも起こりうることだと思う。
そう考えると、一刻も早い帰国が望ましい。
私はここで腹を括った。
でも、滅多に来ないヨーロッパで悔いなく過ごしたいというのが一番なので、連れがもしバルセロナに行きたいと言っても無理に引き留めないようにしようとは考えていた。
今日はサンティアゴ・デ・コンポステーラの一つ手前の街に泊まる予定だった。
そこからコンポステーラまでは4.5キロ。
バルでオレンジジュースを飲んだ後から、徐々に残りの距離の表示がなくなり、コンポステーラから11キロ手前の空港のあたりからは完全に後何キロなのかわからなくなった。
でも、最後の日なので、Google mapで調べるのもなんか違うような気がして、
そのまま歩き続けど一向につかない。
結果一個手前の街に着いたのは15時過ぎ。
だがしかし、アルベルゲが開いていない。
最後の最後までこんなことが起こるのかと。
まぁ最後だし、サンティアゴ・デ・コンポステーラの街の中にあるアルベルゲに泊まることにした。
アルベルゲに着いていつも通りバルへ行く。
巡礼後にバルへ行くのも今日が最後。
そこで、連れに自分が今日考えていたことについて話す。
そうすると、連れもここでリスキーな行動をとるのは違うとのことだったので、明後日ともに帰国することが決まる。
ただ、明日スペイン政府が大事な連絡をするそうなので、それを聞いてからチケットを取ることにした。
バルへ行って、帰国を早めることが決まってからは、だらだら過ごせる時間はもうないので、ショッピングモールに行って、お土産を見ることにした。
今までいくつも大きな街を通ってきたけど、ショッピングモールは巡礼中初めて。
何も買わなかったがニヤケは止まらない。
晩ご飯は、もう今日と明日しかないので、今日はバルを満喫することに。
と思ってたところに、以前一緒にご飯を食べた韓国人たちが。
彼らは、私たちの1日分後ろにいるはずなのに、コンポステーラにいるのはおかしい!
話を聞いていると、コロナのせいでアルベルゲが全部閉まるから、今日バスで来たらしい。
そして大聖堂に行って巡礼証明書を発行してもらおうと思ったところ、コロナのせいでもう閉まってるらしく、発行できなかったらしい。
代わりの措置はあるんやけど、明日行ってもミサは受けられないのがショックやった。
でも、プラスに考えるとミサが受けられないだけで780キロ無事に歩ける。
巡礼証明書をもらうことは目的ではないので、まぁいい。
一番大事なことは最後まで歩ききること。
私はそうわかっているからぶれない。
とりあえず巡礼はほぼ終わった。
明日スペイン政府が何をいうのか、私たちは無事に日本に帰れるのか、いろいろ心配はあるけど、今日はもう寝ます。
おやすみ。
今日の歩数は70663歩。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)まで残り2.5キロ。
それでは。
スペインにもトラが腕組んでるコーンフレークありました。